オリジナルのファンタジー系世界を舞台にしたショタおねです。
わずか○0歳で王位につくことになったアンリと、彼に嫁ぐことになった宰相家の娘シャルロット。
ふたりのあいだにあるのは、「家族」の情愛のはずだったのだが…
「少年王と年上王妃」は年下の少年王が年上の王妃を翻弄して襲うというストーリーになっています。
少年王と王妃の政略結婚
国王アンリが王位を継いだのはわずか〇0歳の年であった。
父母である先王とその王妃が突然の事故に倒れ、早すぎる死を迎えたためである。
後ろ盾のない国王アンリは即位とともに宰相家の令嬢シャルロットと婚姻関係を結ぶ。
このときシャルロット〇6歳。紛うことなき政略結婚であった。
「陛下、このたびのこと突然のことでまだお心がついていってないことと思います。」
「シャルロット・・・」
「私のことを無理に妻と思う必要はありません」
「ですがどうか、家族としてこれから先ずっとおそばで見守ることをお許しください」
「家族・・・」
「ええ、家族です。姉と思ってくれても構いませんわ」
「陛下、貴方様がおつらいときやお寂しいとき、こうして貴方様を家族として抱きしめて差し上げたいのです。おそらく先王陛下や太后さまがそうしたように・・・」
「父上・・・。母上・・・。」
王としての重圧を背負うにはこの両肩はまだ小さすぎる。
だからせめてわたくしは妻ではなく、陛下の家族となろう。
いずれこの方が本当の恋を知ったときも迷わずその背を押してあげられるように・・・。
それから2年後・・・
「ん・・・陛下・・・?」
「シャーリー、ついにこの日が来たよ・・・。」
「陛下?何を・・・ッ」
「ずっと待ち望んでいたんだ。名実ともに君を妻とする日がくることを」
「私のつくる子種はすべて君に注ぐと決めていたんだ」
「だから自慰も抑えてきたんだよ」
「愛する君が隣で寝ているのに、手も出せないこの2年はとてもつらく厳しい毎日だった」
「だが、そんな日々も今日で終わりだ」
「ほら、確かめておくれ」
「熱く張り詰めて今日ならきっと君を愛し尽くせる」
「陛下・・・。まさか・・・。そんな・・・。」
「君が私を弟としか見ていないのは知っている」
「けれど私たちは夫婦だ」
「そして今日本当の夫婦になる」
「どうか受け入れておくれ」
「愛しているよ、シャーリー」